POSとは何？

最近POSというものが日常的に使われていますが、実際に何を意味しているのか正確に知っている人は少ないのではないでしょうか？POSはポイントオブセールの略で、日本語で言うと販売時点情報管理の略となります。つまり、販売管理システムということになります。販売をする上で、レジの入出金から、売上管理、勤務者の勤務時間管理まで行えるのが現在のPOSです。最初は単なるレジの自動化というのが始まりでしたが、最近はレジでの自動化に伴いデータを取得できるようになったので、その入金と出金に仕入れ管理まで統合されて、店全体のお金の管理ができるまでにシステムが進んできています。以前は人が計算していた1日の売り上げや月の売り上げの計算をシステムが行ってくれるので、同時に管理するための人件費の削減もできるようになりました。データ処理はシステムで行うので、人が行うような間違いをすることもなく、全部自動で計算をし統計情報も見られるようになりました。また近年は統計だけではなく、過去のデータを元に予測もできるまでに進化をとげています。お金の管理だけではなく、いろいろな付加情報も出てくるようになってきていて、従業員の出退勤管理もタイムカードの代わりにバーコードなどで管理できるシステムもあります。従業員の時間管理ができるということは、従業員の給与計算も自動でできるようになっています。給与計算まで自動化できるようになっており、店舗管理と従業員管理の両方ができるようになっています。給与計算だけではなく、出勤状況などもリアルタイムに把握することができるので、管理者はパソコンで簡単に見ることができます。POSシステムでここまでの管理ができるようになっていますので、管理者の作業が大幅に軽減され、ほかの作業に時間を使うことができるようになりました。ただ店舗の大きさによっては、どうしても初期投資にお金がかかるので躊躇していた店舗も多数ありました。その原因として、店舗毎にシステムを構築しなければいけない状況があり、高額な初期投資が必要となっていたのです。それがシステムの進化により、高額投資をしなくてもシステムをレンタルする事もできるようになってきました。これにより少ない資金で販売管理から事務管理まで行うことができるようになり、さらに利用しやすくなったのです。

システム導入で何が変わるの？

POSシステム導入でなにが変わるのかを考えると、小売店でこのシステムを導入することで、レジで売り上げた金額や商品ごとの売り上げを計算する事ができます。仕入れからレジ打ちまで商品販売の一連の流れのデータ管理をシステムでおこなうことができるので、処理速度が速くなり迅速な対応をする事ができます。このシステムは想像以上に便利で、売上管理もできるので、その中で売れる商品や売れる日、曜日なども確認できます。その逆で売れない日や売れない曜日なども把握することができます。今までは、人が売り上げを計算してから統計を手作業で取らなければいけませんでした。そんな手間を考えるとシステムで統計をした後、売れる日や曜日なども見つけることができるので、これ以上ないシステムです。店舗管理をするだけではなく、経営に必要な情報まで見つけることができます。まずは店舗内のレジで売上計算をしていき、その後仕入れ品を管理システムで確認します。商品の個数なども管理できるので、少なくなった在庫の商品を迅速に発注する事もできます。不足分の商品がすぐ店舗に届くようになるのは、経営者にとってもたいへんメリットになるでしょう。販売後に商品の仕入れまでをシステムで管理できるので、在庫不足から仕入れまでの時間短縮ができるだけではなく、計算も自動で行ってくれるのでいうことなしです。

POSの歴史と現在

そもそもPOSが導入されるようになったのは、レジ自体がPOSに対応できるような物が出てきた1970年代から始まりました。1980年代からはレジに対応したPOSシステムを量産導入できるようになってきました。その後世間に幅広く知られるようになったのは、1995年にWindowsOSが出てきてからです。システムで必要不可欠の周辺機器との連携が取れるようになりました。ここから画期的なシステムの進化が始まりました。OSのおかげでここまでの進化を遂げ、店舗運営に革命を起こしてきたと言えます。ここから、店舗運営が簡素化されて人件費の削減などもできるようになってきました。いまではセルフでレジができる、レジの自動化システムまでもが出てきています。そんな進歩も今後はもっと進み、自動発注までもシステム内でできるようになる時代が近い将来訪れることでしょう。完全に自動化される時代がすぐそこまで来ていて、人が対応しなければいけない時間は他のマーケティングや宣伝などに回せるようになり、人件費の節約と売上アップに貢献してくれる時代が近づいています。