優良店舗を見てみると、必ず共通しているのが、来客数が一定水準以上であり、常に顧客コントロールを行っています。これは、サービス業として必須の条件であるでしょう。新規顧客を獲得するとともに、ある一定の失客が出てきますが、これは致し方のないことです。できるだけ失客を少なくするとともに、新規顧客の獲得を目指すことができ、失客を上回れば確実に優良店舗となります。美容室として考えた場合でも、新規顧客を失客数より増加させるために、さまざまな手段を打つことになるでしょう。こうした顧客管理は、アナログで行う時代ではありません。アナログで行うことで、情報をしっかりとした分析ができないこともありますし、時間をかけてしまうことで、せっかくのチャンスを失うことも出てくるでしょう。どんなにやらなければいけないことでも、美容室としての業務をせずに管理をしても意味がありません。そこで、重要になるのが、美容室用にカスタマイズされているPOSシステムです。POSシステムといえば、数字ばかりが目につきます。たしかに重要なことで、お金の管理をしなければ、売上にもならないでしょう。しかし、それだけでは終わらないからこそ、導入することが有効な手段となります。POSシステムを使うことによって、新規顧客数をはっきりと把握することができる手段となります。実際に売り上げを意識していたとしても、新規顧客数までを意識しているというところは少ないでしょう。しかし、数値としてはっきりと認識することができるようになります。客単価もはっきりとさせることで、一体どれぐらいの新規顧客を獲得しなければいけないのかも見えてくるでしょう。
顧客管理の重要なポイントとして、新規顧客数は大事な意味を持ちますが、それ以上に失客をどこまで抑えることができているのか、再来固定化率を把握しなければいけません。これができる美容室は、魅力的で力があると理解することができるからです。POSシステムは、情報集積することが可能です。一体だれが施術したのか、その顧客が再来店しているかどうかを一目で判断することが出来ます。美容室として技術的な事だけではなく、接客力を判断する材料となるでしょう。これを活用することで、スタッフ教育にもつながります。また、再来固定化率を上げるためには優良顧客を育てるということも重要です。ポイントシステムと連動することや、DMを効率的に打つこともできます。会員制に移行する場合にも、販促システムと連動させれば、大きな効果を上げる下地となるでしょう。こうした顧客コントロールには、POSシステムは外すことができません。顧客管理とともに、単価も考えていかなければいけないでしょう。顧客単価をコントロールする方法はいろいろとありますが、接客力による提案だけでは限界があります。逆に無理な接客は、顧客との距離を開かせ、失客を加速させることになるでしょう。無理な提案は、どの世界でも厳禁です。そこで、顧客管理を明確にして行くことによって、適切な接客とサービスの弱点と向上を図ることができるようになります。メニュー別の比較をしていくと、費用対効果の高いサービスも考えることができるでしょう。また、店舗ごとにある地域性といった比較も容易です。どのようなことに関心を持つ地域なのか、その結果効率的な提案も導き出せるでしょう。
美容室が繁盛するためには、優良顧客を育てることが必要です。経営では3割の優良顧客が売り上げを支える言われており、美容室でも経営の根幹となるでしょう。店舗としても貢献度の高い顧客を育て、決して離さないようにすることが重要です。何か問題があり優良顧客を手放してしまえば、大きな打撃を受けることを理解しておかなければいけないでしょう。いかに優良顧客を育てるのか、その情報もPOSシステムの中にあります。実際に売り上げや、美容師ごとの顧客比率などを考えていくことで、優良顧客を育てていくことができるでしょう。これを経営戦略の根幹としていかなければいけませんが、数値として明確な形にすることで、情報の共有も可能です。POSシステムの活用は、美容室の経営にとって欠かせない情報です。アナログの情報を分析しているような状況は、既に終わりを迎えているといえるでしょう。操作も簡略化され、直感的に使えるように工夫されており、意識せずに導入も可能です。これから独立開業する場合にも、失敗する前に、リスクを数値化して見えるようにできるのですから、導入するメリットが高いということもわかるでしょう。システム倒れしがちな部分もありますが、経営者としても有効に活用していかなければいけない時代です。システムとしては難解ですが、見える化するということの重大性と捉えなければならないでしょう。
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