飲食店の場所を選ぶときに最も大切なことは、その店が想定する客層がその場所に集まりやすいかどうかです。
例えば、定食屋を開きたいという場合であれば、学生街がおすすめ。もしくは、ビジネス街でも、ランチ時のサラリーマンやOLのお客様の来店を見込むことができます。逆に、高級住宅街に激安が売りの飲食店を開いたとしても、付近に住んでいる方はあまり魅力的に感じてくれないかもしれません。
このように、立地を考える際は、金額などはもちろん、住んでいる人の層や近隣の飲食店の状況など、様々な観点から細かくチェックしなければなりません。
また、多くの人が集まる人気の立地は、物件の値段も高くなる傾向にあります。例えば、駅近物件は、人通りが多くて幅広い年代の方が集まりやすいため人気ですが、その分賃料も高いことが多いのです。開店後も高い家賃を払い続けなければならないので、資金面も考慮しながら選ばなければなりません。
居抜き物件とは、以前その物件に入っていたテナントの内装や設備が、そのままの状態で残っている物件のことを言います。居抜き物件の一番のメリットは、コストを大幅に抑えることができるという点です。開業する際にかかる施工費は、水回りや厨房部分など、設備部分の費用で約6割を占めています。
居抜き物件の場合だと、それらの設備をそのまま利用することができるので、設備に関する費用をかなり抑えることができます。前のテナントが使用していた設備を引き継ぎ、内装は自分の好きなデザインにして出店することも可能です。
自宅で飲食店を開業したいと考える方もいらっしゃるでしょう。その際に、注意しなければならないのが、飲食店として利用する客席や調理場を、家族が生活する住居の部分と完全に分ける必要があるということです。
壁や板などできちんと区画し、食品の汚染を防止する構造にする必要があります。自宅で使用する調理場と同じところで調理をするということはないようにしましょう。また、お客様の出入口も普段の生活で使用している玄関とは、別に設置する必要があります。
飲食店のレイアウトを考える際は、まずお客様の視点に立つことが大切です。
例えば、スタッフの姿が見えにくく注文をしたいときなどに声が掛けにくかったり、歩くスペースの確保がされておらず、スタッフが通る度にお客様の席とぶつかってしまうような店内では、お客様が快適に過ごせるとは言いがたいですよね。レイアウトを決めるときは、通路幅が十分にとられているか、通路の見通しがよく、動線が交差せずに一方通行になっているかという点をよく注意しましょう。お客様の過ごしやすさとスタッフの作業効率の両方を加味したレイアウトにするのがポイントです。
Easy POSでは、店舗開業時のレイアウトの相談も承っています。お客様にまた来たいと思っていただけるような店づくりに役立つレイアウトをご提案いたします。
あなたが開こうとしている店にはどのようなお客様に来るのでしょうか。そして、そのお客様が集まる場所はどこで、どのような空間だと居心地良く感じてくれるのでしょうか。 物件やレイアウトを決めるときに一番大切なのは、お客様があなたの店で過ごす時間に満足してもらえるかということです。予算と照らし合わせながら、お客様が心地良い空間を作っていきましょう。
前の記事をみる | コラム一覧に戻る | 次の記事をみる |